今日は東京に来ています。午後ホリスティック医学協会の講演会がなくなりました。午前は新しい抗凝固薬の講演です。いい薬なんだけど、以前のワーファリンと比較して値段が25倍ぐらいするから、患者さん負担が多くて。。。 でも副作用は圧倒的に少ないですね。 ”健康をお金で買う”ですかね
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開業10年 part3
癒しの対象は人間だけにとどまらず、東山動物園でのコアラのスポンサーになったりしております。また日本を理解するには世界にも行くということもあり、また要望が来たりするので、中国・ベトナム・モンゴルには海外出張しております。モンゴルではよい未病予防モデルができそうな予感があります。世界という意味では 全世界で頑張っている日本人を癒したいという思いがあり、携帯電話等の媒体を通しての結びつきも考えております。行動することで見えてくるものも多く、自分にとって非常に役立っています。当院近所の若田接骨院とも連携して二か月に一回は勉強会やっております。緑区という単位では私の専門分野である糖尿病を区民に啓蒙し、医療者の糖尿病診療レベルをあげる緑区糖尿病を勉強する会を立ち上げ、半年に一回の講演+勉強会をやっております。その分科会として医師・薬剤師・看護師・栄養士・理学療法士の勉強会を組織し、盛り上げていってます。当院糖尿病診療に関しては私だけの勉強だけでなく、月に一回薬剤師と看護師で当院糖尿病患者でコントロール不良な患者さんの症例検討会を行っております。私としても勿論日々の糖尿病の診療だけでなく3年前から日本糖尿病学会で研究発表しております。毎年欧州糖尿病学会にも出向いており、昨年は研究発表の応募しましたが、発表の機会はもらえませんでした。しかし、今後も欧州糖尿病学会にも毎年研究をエントリーしていく予定です(今年は学会日程上の問題でだしておりませんが、出席はします)。欧州糖尿病学会の実質上トップであるイタリアピザ大学教授フェラニーニ先生とも個人的に親しく、日本の糖尿病専門開業医と欧州糖尿病専門開業医とのスカイプでの勉強会も希望してありますが、今は適当な欧州の医師がいないとのことで先延ばしになっております。糖尿病の勉強もインターナショナルでスカイプで行いたいと思っております。2014年からホリスティック医学協会の理事を仰せつかっております。西洋医学だけと思っている医師、西洋医学を否定する代替医療家に対して中観思想をもって束ねていきたいと思っております。私は基本西洋医ですが、困った方には治療はオーダーメイドでそのコーディネーターになるつもりです。
最後に私の医局の家訓が私の家訓でもあります。”実るほど頭を垂れる稲穂かな” 私も時々鼻っぱしが高くなります。その時に思い出すようにしています。私の尊敬する藤田保健衛生大学前理事岸川教授の家訓でもあります。というか岸川先生のお父さんが私の医局の教授で、そこで医局の家訓としたそうです。もう一つ ”和を以て尊ぶとなす”もよく思い出しております。ちなみに我が入局した医局(今は消滅)の同門会が”貴和会”でした。当院の医療法人の名前もそれに近くして ”貴優会” 優しさを貴ぶとしました。長くなり、すみません。当院10年を3回にわけて書きました。読んでいただきありがとうございます。
開業10年 part2
皆さんの期待に応えたく、何か問題あれば理念にもどり対策を必ず検討し、インシデントレポートとして文書に残し、自覚し、対策を部署だけでなくクリニック全体で取り組むことしました。”失敗なんてない! 世界で一番の癒しクリニックになるにはその問題点を治すだけのこと、犯人探しではない、成功の始まりだ”コーチング的には当たり前のことをしてきました。数年たってシステム的に安定してきた時に 地域の皆様を本当に癒したいと思い、”笑いの会”、”芸術の会”を定期的に行うようにしました。両方ともユーチューブで高橋ファミリークリニックと検索していただければ動画があり、雰囲気がわかります。地味ですが毎年3回近所の川掃除もやっております。毎回綺麗になり、見違えるようになっております。最初は自転車やバイクが投げ捨ててあったりして川から持ち上げるのも大変でした。川掃除をすることにより、自分たちの自然への認識が全然変わります。感謝です。私の思いである癒しは何も既存の西洋医学だけではありませんので当院では鍼灸師を常勤化させ、患者さんに良いと思ったことは随時取り入れてきました。ヨガ、太極拳、オーラソーマ、コーチング、分子整合栄養医学、マクロビオティックス等々です。コーチングはルータイス・苫米地式で当院での勉強会もしております。このコーチングの勉強から仏教、量子力学、ホリスティック医学も勉強しており、講演も頻回にしております。昨年は母校名市大でも数人の教官に講演させていただきましたが、うまく伝わらず、日々是昇進を再確認しました。最近は県外から分子整合栄養医学を希望してみえる患者さんがとても多くなっており、効果もでています。案外不妊治療で通院されている方も多く、何人かは懐妊しております。有難いことです。 何も当院来院患者だけを癒しの対象にするのではなく、飲食店と提携し、糖尿病食をおいしく食べるをスローガンに”糖質制限食”を認定しているところでもあります。実際徳重のルプランタン、栄の老舗料亭の蔦(つたも)では認定料理があります。
旭労災病院 研修医時代
どの先生と話しても研修医時代の思い出が一番楽しいですね。私もそうです。寮でなく一人で住むのは旭労災病院が初めてでした。そもそも我々平成二年卒名市大一内研修医15人ぐらいの中で最初の赴任先でした。皆旭労災を嫌がりました。忙しくて、給料低かったからです。ジャンケンで私が負けました。赴任するのが嫌で嫌でしょうがなかったです。その時には10か月後に結婚することが決まっていました。自分みたいに甘い人間にはこの厳しい環境は実はよかったと、今では思っています。かみさんには新婚生活も新婚旅行は良かったですが、それ以外はポケットベルをもたされ、すぐに呼ばれる環境で申し訳なかったと思います。旭労災病院赴任中に長男が生まれております。
一緒にいった加藤先生と1月4日に待ち合わせて病院行こうとして、呼びに行ってもいません。一人で行きました。加藤先生は実は夜中に病理解剖で呼ばれていたのです。そう旭労災病院の特徴は病理解剖が多いのです。病理解剖とは病院で死亡された方の解剖です。たいがい丑三つ時の朝方2時です。一番下の研修医が呼ばれます。慣れてくると一人でやっていました。1月4日病院に行くと一病棟の患者さん50人程度の主治医となりました。二人主治医制でした。専門の先生と研修医の組み合わせです。50人もいれば重症患者さんもおり、また研修医なんでほぼ素人ですから朝8時から24時までは病棟にいました。凄く勉強になりました。一日中病棟にいるので看護婦さんにはよく夜食とかもらいました。本当に同僚なんだと感じておりました。また勿論当直もあり、断ってはいけないので寝れない当直が多かったです。研修医で一人の当直もあり、ヒヤヒヤした思い出があります。院内の職員宿舎にすんでいましたので 内線電話もしょっちゅう鳴っておりました。二人主治医でしたので先輩医師の治療、話し方も凄く勉強になり、私の診療の源流となりました。他の同期の暇で給料が高いやつらの話を聞くと、うらやましかったですが、”苦労は金払ってでも行え”で 本当によい鍛錬でした。毎年二人は研修医がくるので研修医仲間が10人ぐらいいました。”同じ釜飯と食った仲”で先輩後輩ともいまだに会うと親近感がわきます。本当に貴重な6年間でした。
旭労災病院講演会
私は平成二年に医者になりました。最初は名市大で約半年、平成3年から8年まで6年間は旭労災病院に赴任しました。医者になって初めての研修市中病院でした。生まれて初めて(東京での大学浪人時代の寮生活はありましたが)の一人生活でした。研修時代の話はまた書きます。今回は旭労災病院がOB及び内部職員中心の講演会を企画しました。その初回特別講演演者に呼んでいただきました。感謝感激です。いつものカロリー学説の疑問と不食の人々・腸内細菌・はしょりましたが、中観思想・海外のふつうと日本のふつう(新規スライド)・糖尿病新薬SGLT2の講演としました。腎臓の権威である木村旭労災病院院長の前でマクロビオティックス的には糖の取りすぎで塩分が少ないとと話した時にはヒヤヒヤしました。講演するといつも感じるのですが、自分のどこが悪いのかが講演会中に自覚します。特に今は腸内細菌の時代、もっとそちらの情報を獲得するべきと痛感しましたし、指摘されました。
今回もいい時間でした。それよりも宇佐美先生とか松葉先生、旧知の労災病院の先生方とのふれあいはとてもとても楽しく、20年前の自分、研修医時代にもどりました。
漢方勉強会
同門会勉強会 内視鏡医学医療の近未来 2015.3.5
私が所属する名古屋市立大学消化器代謝研究室の勉強会でした。慈恵会医科大学の田尻先生の”内視鏡医学医療の近未来”はとてもエキサイティングでした。大腸カプセル内視鏡の進歩は今や凄いですね。その時代がくるのでしょう。。。 大腸がん検診(検便)で陽性になった人が精密検査を受ける確率がとても低い現状は 大腸カメラの前処置と手技がつらいみたいですね。大腸カメラは施行する先生によって辛さが全然ちがいます。施行医を選びましょう。当院は大腸カメラやってないので うまい医師を勧めます。ひとつ患者さんによく言うことですが、内視鏡は開業医でもある程度やればできるようにはなります。うまくなります。でも一番大事なのは早期がんを見逃さないことです。ですから内視鏡診断および治療をたくさんやっている先生を選択することを勧めます。うまくやれても早期がんみたことがない医師には診断は難しいです。
内視鏡治療は将来はロボット治療に移行するであろうとのこと。 エキサイティング!! 内視鏡的進化は日本はやや遅れているとのこと、期待します。
研究会後はまず、立食のパーティで懐かしい先生方と会話を楽しみました。その後場所を変えて同門の後輩でもある 名古屋第二赤十字病院消化器内科 西部医療センター消化器内科の医師数人と我々開業医との懇親の場ももてました。とても有意義な時間でした。
平成開業医会勉強会2015.3.7
名市大旧第一内科出身開業医で平成卒医師を中心にした勉強会です。今回は年に一回の総会でした。およそ25人ぐらいの医師の参加です。最初に私が糖尿病のトピックスの話をしました。7月20日月曜日祭日に行うホリスティック医学協会の話も少ししました。”思考を変えれば世界は救われる”で中観思想の話も少ししました。次に東京から細田先生を招いて糖尿病との関連での講演の後懇親会で統合医療の話も聞きました。今後TPPか締結され、混合診療が解禁され、我々の医療をどうするか! とても面白い内容でした。日本のふつうと 海外のふつう、が違う!! 海外が違うのは代替医療が保険診療となっている。アメリカもイギリスもオーストリアも。そしてその保険は患者が来院しなくても医療機関には契約金が払われる。だから通院しないように治す医療であると。日本の通院することで医療機関が潤うのは全く違う!! オーストリアは2年間?医療機関に通院しなかったら、数日から数週間の温泉療養等の代金を保険会社がだしてくれる! 嘘だろう! 日本の医療は医者任せ、海外は違う!健康は自分で勉強して自分で治す!とのこと。違うな。。。。 大変有意義でした。細田先生とはとても親しくなりました。
次世代スーパーコンピューター
最近次世代スーパーコンピューター(スパコン)の話を聞きました。10年後ぐらいにはとんでもなく、すごい性能になり、日本人の発明で低コスト化するそうです。現在スパコンで人間の遺伝子の解析したりしているそうで、今後その解析等がものすごく速くなるとのこと。この意味するところは水耕栽培等やシェールガスのエネルギー等が計算上作れてしまうらしく、エネルギーや食物が無料になるんではないかとのこと。またコンピューターウイルスも巧妙になるので核を持っている国こそ危険。ウイルスを入れられて自爆させることも可能だとのこと。医療も病気すら計算してわかってしまうとのこと。全て計算でできる??のは不思議ですが、いくつかは実現するのでしょうね。
また、海外ではブルック・グリーンバーグという赤ちゃんのまま20歳まで老化(成長)せず生きていた実例があり、現在の医学では原因不明だそうです。現実的に老化を止められるモデルが実存したため その情報が手に入っており、これも計算解明すれば不老もある程度まで可能だとのこと。。 本当?? 我々が思っていた老化は絶対的なものである認識がくつがえる時がきますね。。
最後にそのような素晴らしいことは 中観思想がわかる日本人こそイニシアチブをとるべきだとのこと! やはり我々が世界を救いましょう
分子整合栄養医学勉強会 品川2015.3.8
当院で施行している分子整合栄養医学の勉強会です 糖尿病は合併症で死亡し、高血糖自体では現代では死亡まではいきません。巷では糖尿病の状態=血糖コントロールが悪ければ全て合併症になると思われますが実際の臨床では必ずしもそうではありません。極端なことを言えば糖尿病になっても合併症にならなければ死亡する確率は非常に低くなるわけです。
糖尿病が悪くなると蛋白と糖が結合した糖化蛋白と言う悪いものがたくさんできます。これを駆除することで合併症を防ぐ一手になります。これらはザックリ抗酸化抗糖化と言われてます。この合併症予防が栄養療法でもできるということが最近わかってきました。ビタミンBCDE、EPAが有効と言われております。特に糖尿病の方はビタミンB6が必要です。分子整合栄養医学は採血で体内にある,これらのビタミン等の量を推定し、不足を補うことをしている希な治療法です。ただ講義を聞いていると全てを摂取することになるので、当院栄養士林と相談して当院での方針を決めました。有意義な時間でした。
後半の講義では骨と糖尿病の関係も指摘され、vitamin Dの重要性が強調されました。また特に花粉症アレルギーに関してはvitamin Dがとても効くということです。最後の、不妊症の婦人科の先生の話は驚きでした。国民健康調査では現在の栄養補給が戦後と全く同じだという調査が出ており、実はものすごく栄養不足に陥っているとことが改めてわかりました。いろいろな原因はありますが、やはり今の保存食による食事の供給ではミネラル不足になることもあり、食材の問題も重要なことであることも再確認しました。