17年目の学会です。私が理事長で当院が事務局になっている学会です。以前にも話していますが、我々の向老学学会は 地域の住民と研究者が同時に会場にあつまり、ざっくばらんに討論することをよしとしています。ですから学会とついていますが、学会員の制限資格はありません。ですから皆さんも是非学会員になってください。事務局は当院ですので連絡ください。
今年のテーマは健康寿命を伸ばすです
今回当院看護師土川と門前調剤薬局薬剤師・岡崎先生が基調講演を行い、その後ディスカッション形式でやりました。
当院土川は糖尿病看護認定看護師で、当院ではいつも患者の糖尿病指導を30分患者負担無料でやっています。診療後には当院スタッフに糖尿病の知識を講義してもらってます。また土川は土川塾と称して当院で月一回、当院以外の糖尿病を専門に行いたい医療従事者にも講義しています。どちらかといえば今は教育者になってます。
今回の向老学学会の土川の講演演題名は糖尿病のうそ?ほんと?です。質問形式でした。第一問は日本で一番古い糖尿病患者は平安時代のひとですか?どう思いますか? 藤原道長が贅沢な料理で糖尿病になっていたようです。てな感じで織田信長も糖尿病を患っていたことも話していました。
高血糖のギネス記録は血糖値1850である。もありました。答えは2350です。そもそも血糖の正常値はどんなときでも本来140以下です。200以上あれば即糖尿病の診断が確定します。
次は薬剤師の岡崎先生の講演でした。彼は当院横にある門前調剤の糖尿病療養指導師でもある薬剤師です。糖尿病専門の資格をもっています。話は薬手帳からかかりつけ薬剤師をつくりましょう。糖尿病の発症メカニズム、症例提示で血糖下がらない人が食物繊維がよかったことから食物繊維の話・認知症予防の話と幅広くされました。
その後は体操で、当院のスポーツトレーナー・長谷川がやってくれました。かれはとても面白く、分かりやすく話してくれます。ちょいとした休憩でした。
体内で大きい筋肉は 太ももとお尻の筋肉なのでそこを動かす体操、すなわち歩行が大事です。座りながらなら太ももを開いたり閉じたりしながら 左右の手でグーとチョキ等を一緒に動かす。つま先を上さげすることもしました。頭を使いました。
次はパネルディスカッションとして 基調講演の両講師、スポーツトレーナーの長谷川君、笑いヨガの川上さんが壇上に上り、司会者として高橋と加藤看護師で始まりました。
最初に自己紹介をかねて笑いヨガの川上さんに笑いヨガを実践してもらいました。やや不思議でした。
笑いヨガは1995年にインド人医師のカタリア博士がたった5人で始めたこの活動ですが、現在では全世界100カ国以上に広がっています。笑いヨガは、「笑いの体操」と「ヨガの呼吸法」を組み合わせた運動法です。最初は手拍子から 次は深呼吸からハッハッハと笑います。第二、四水曜日10時から1時間無料で当院隣のOTOギャラリーでやっています。毎週月曜日の朝緑区の滝の水公園で朝8時半から9時まで笑っているとのことです。無料です。
その後は会場からの質問も踏まえてのディスカッションした。会場の会員の方も結構喜んでくれました。今回は当院の内輪の演者でそろえてしまいましたので心配でしたが良かったです。
参加者の方が少ないという事でしたが、ぜひ参加していただきたい幅広い内容だったと思います。