糖尿病新薬の海外臨床試験を講演してきました 2010.10.1

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本年9月私が行ったスエーデンでの欧州糖尿病学会で発表があった ENPA-REGの発表を同門の医師を相手に講演してきました。昨年発売の糖尿病新薬SGLT2阻害薬の大規模臨床試験です。今回この臨床試験の結果は素晴らしいものでありました。 糖尿病の薬の中でこれほどまでに心不全死亡、心筋梗塞を減らした薬はありませんでした。今までの糖尿病の薬は糖尿病のコントロール(HbA1c)をよくしても全死亡率をもここまで明確に下げた事実はありませんでした。ただこの薬は尿に無理やり糖をだす薬で 既存の薬のようにインスリンに直接的に作用するのではなく、腎臓に作用する特徴的な薬です。その副作用もあり、日本ではあまり処方されていないのが実情でした。日本でこの薬の開発がさかんで、7種類ある薬の半分くらいは日本の製薬会社が製造元なので製薬業界も結構焦っていました。
 HbA1cは 0.4%前後しか軽快しませんが、どちらかというと利尿剤(尿が出る薬)として心臓能力をよくしているようです。糖尿病の薬でなく、循環器の薬の印象です。医師間で聞いてみると 名古屋では当院はこの薬をすごくだしているクリニックとのことでした。SGLT2阻害剤の一つが良い結果がでただけですので、これがこの種類の薬の特徴なのか、この薬だけの作用なのかは今後でくる他の薬の大規模臨床試験の結果待ちです。
 今後も糖尿病の患者さんに有効な成績がでるといいですね

非腎臓専門医における慢性腎臓病勉強会 2015.10.17

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 名古屋大学の若手糖尿病専門医の先生に混じって 私だけが名市大であり、ちょいと年上なのに中心メンバにいれてもらって始まった、始まる第一回の勉強会です。本当に最初で腎臓病に対して今後何が知りたいをテーマに座談会の司会をさせていただきました。来ていただいた方、全員に意見を聞きました。やはり腎臓病に関しても糖尿病に関してもクリニックから病院、大学まで診療レベルが違います。また各医療機関によっても全くレベルが違います。糖尿病専門医のクリニックは大概栄養士がいるのでまだいいですが、通常のクリニックには栄養士がいません。そのこともふまえて 大学、基幹病院での診療レベルを講演で聞きながら、実際の症例検討会もクリニック間でやろうとのことになりました。腎臓病がテーマですが、とても有意義な会になりそうです。

蔦 食事会行ってきました。声の出し方です

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蔦さん、名古屋で有名な料理屋さんであり、当院と栄養での連携をとっている料理屋です。一度は糖質制限弁当ができたのですが、まだ日の目はみておりません。毎月ある勉強会付きのお食事会です。声の出し方の勉強会でした。私の声が低くて聴きにくいと思っていましたが、声がひくくても自信を持てそうでした。食事会の時に私が話した内容で 12月の会は私が”日本の素晴らしさ”を語らせていただくことになりました。いい勉強になります。感謝です。

桜山 消化器と代謝内分泌疾患研究会に参加してきました 2015.10.15

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私の医局の研究会 に行ってきました。また腸内細菌の話もでてきました。これからのトピックスですね。腸内最近が生活習慣病に関わっているという話です。懇親会で城教授や同門の先生に会ってきました。やはり知っている先生ばかりでいいですね。皆肩書きがどんどん偉くなっています。城教授とも密談してきました。自分の上司は話しやすいですね。

日本消化器関連学会週間の教育講演に行ってきました。腸内細菌の話ありました。2015.10.11

東京で学会ありました。教育講演でしたが、中でも腸内細菌の講演は面白かったです。
1600年代に腸内細菌を研究していた人がいた。中国では1000年以上前に 便を移植して病気を治した記録があるとのことでした。
 糞便微生物移植法がアメリカでは研究されております。米国では糞便バンク(二万円) 糞便カプセルすらあるそうです。一応安全だそうです。

糞便微生物移植法の実例は健康の人(肥満なし、喫煙していない、10年間抗生剤のんでいない、経膣分娩)から便をもらい、偽膜性大腸炎患者に投与したら、治ったそうです。投与方法は口から(カプセルもしくは管いれて胃か腸から)肛門から(管をいれて注入)も効果に差はなかったそうです。 理化学研究所の本田 賢也先生が権威だそうです。今後は腸内細菌内科医がでてくるのではとのことでした。腸内細菌は人間が作り出せないものを作り出していることが大事で ビタミンとかも作っているようです。。
 実際動物ではコアラとかは ユウカリを食べています。コアラの赤ちゃんは生まれた時にはユウカリに対する腸内細菌を持っておりません。自分にはないユウカリに対する腸内細菌をもらうために親の糞便を食べているとのことでした。

私も腸内細菌はとても興味あります。今後も勉強していきます。

週一回内服の薬の勉強会に行きました 2015.10.18 11.1

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糖尿病の薬で 一日一回の内服が 週に一回になる内服薬が発売されます。その勉強会です。今回がこの製剤の初めての全国勉強会でした。薬が世の中に出る前の調査(治験)の情報を聞きました。結構いろいろな質問がでて、大変面白かったです。11月自分が講演会の演者になるので、真剣になりました。 治療の御褒美として使うやり方もあり、面白かったですね。糖尿病がよくなった患者さんに毎日飲んでいる薬を御褒美的に週に一回に減らしましょうというやり方です。また週一回だから、2週間は持続しますか?なんてぶっちゃけ質問あり、大変有意義でした。

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本日は1000人規模の週一回製剤の勉強会です。今回は石井均先生の話もあり、患者主体の医療の話もありました。ためになりました。DPP4阻害剤の話でしたが、いい薬ですね。

昨日は東京はハロウインの仮装の人が多数いました。

糖尿病勉強会でフレイルを勉強しました。またワールドカフェという意見交換方式を体験してきました 2015.10.25

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日曜日に東京でフレイルの勉強会してきました。フレイルとは2014年に老年医学会から提唱されました。

フレイルとは、健常な状態と要介護状態(日常生活でサポートが必要な状態)の中間の状態として、日本老年医学会は提唱しています。多くの方は健常な状態から、フレイルの時期を経て要介護状態に至ります。フレイルの状態の方は、健常の人に比べて、要介護状態に至る危険性が高いだけではなく、生命予後が悪く、入院のリスクが高く、転倒する可能性も高いと言われています。また、複数の疾患を持ち、複数の薬剤を内服している方が多い傾向にあります。
 フレイルの状態を早期発見し、早期に対応することで、要介護に至る方を減らし、健康寿命をのばすことができるのではないか、と様々な研究が行われ、様々な提案がなされています。  とのことです。

要介護前の状態に改めて 着眼するようになったわけです。

その後そのグループディスカッションをワールドカフェ方式でやりました。7人ぐらいのグループに分かれます。その中で一人司会者を決めます。30分ぐらい気楽に各々討論して、目の前の紙に自由に書きます。時間がきたら司会者だけはそのテーブルに残り、他者は移動して、またディスカッションする方法です。多数の人と仲良く気楽に話せて面白い方法でした。取り入れたいと思います。