2015年5月 ゴールデンウイークのミヤンマーに医療視察で行きました。ブログに載せていなかったので書きます。
セントレアを午前中に飛び立ちバンコクで3時間ぐらい、その後ヤンゴンに19時ぐらいに入りました。ホテルで日本大使館経済アナリスト エさんと懇談会食。
第二日目は ビクトリア病院で medical DirectorのDr Kyaw と会い、
糖尿病専門医 Dr KOKOを紹介してもらい、午後にアポイントとりました。
Dr.KOKOに会う前に 国立病院の糖尿病専門医 Dr KHIN(女医)との懇談。イギリスに留学していて、非常に積極的なDr、当院TFCにも行きたいと言ってくれました。
そしてDr KOKO。診療の途中で40分ほども時間を割いてくれました。政府関係では事業は難しいが、糖尿病、未病予防の草の根的な発展なら大歓迎で 今年10月に日本へ行くので可能であれば当院へよりたいとのことでしたが、結局は日本にはこれませんでした。
朝は ミヤンマー ヤンゴン医学部周辺を連日歩きました。こんな恰好では誰も話しかけてくれません(笑)
中心街ではないのか、ベトナムほどの渋滞ではありません。朝の6時半から人がわんさかいて、露天で飯くっていました。
ミヤンマー3日目
午前中はActavis社 Ooさん。薬の卸をしている。非常に率直に答えてくれる方でした。自分は業界6位と言われ、謙遜しながらできることはしたいと言ってくれました。ミヤンマーはまだ保険診療もないので 薬の値段も共通ではない国。日本の5倍以上の値段がついておりました。ビックリです。
昼食後には KTZ Companyの Kyawさんと歓談。御自身の健康状態についての診療となってしまいました。物流の会社で輸入もしているとのことでした。
DIATECH EBGINEERIGのThantさんとの会食 ヤンゴンが見渡せるレストランでした。結構日本人ツアーがきてました。非常に好感のもてる好青年と言う感じで、ニプロだとかの医療機械の話もでました。透析の話もでて、現在自費であるため、透析は高くて必要のある患者もできずに死んでいく状態だと言ってました。今日本で行っているワンコインHbA1cとかの普及はどうですか等話しました。非常に印象が良かったです。
夜はShwe Kaung HOT Popに行ってミヤンマー料理食べました。思ったより(失礼)美味しかったです。この日は医療というよりは周辺ビジネスの話でした。
ミヤンマー最後の日、4日目。
午前中PAGODAに行きました。ミヤンマーの大半は仏教徒です。PAGODAは御釈迦さんの髪の毛が7?本収めてあるところ。また御釈迦さんが悟った菩提樹の種から栽培した菩提樹があるところ。はだしで行動するけど、地面が熱い!! ミヤンマーの民俗衣装というか普段着のロンジーを来て行動。涼しい、スカートみたいなもの。ベルトもいらないし、経済的。下の写真は同行した当院のコンサルタントの久野さんです。ミヤンマー 昼の気温40度近いです。
この寺院でとても整理されたことがあります。私は思いあがっていました。ミヤンマーは後進国で、糖尿病の知識も確かに少ないです。ですから私は日本人医師と言うことで上から目線でした。ミヤンマーの道徳規範として上座部仏教がちゃんと根づいています。人は一生のうちに二回ほど必ず寺で修行するそうです。そこで瞑想を覚え、悩んだとき、痛みのある時は瞑想を使うそうです。仏教の八正道も根づいているようです。我々日本人には表面的な治療(対症療法)はものすごく進んでいます。西洋医学です。しかし精神的な荒廃もすすんでいるように思います。昔は大家族でおじいちゃんたちが規範を孫に教えていたように感じます。今はそれがない。。でもミヤンマーの人達はちゃんと規範がありました。私は通訳のミヤンマー男性に質問しました。仏教では何が一番他と違うかと そしたらちゃんとアートマン(未来永劫かわらない唯一絶対のもの)がないことだと答えてくれました。ビックリです。
午後ヤンゴン近郊の私立病院に行きました。外科医で雇われ院長の方でした。最初から未病予防、食事療法は金にならないし、今赤字の当院ではそれは無理だと言われました。やっと現実、金融資本主義の先生にあいました。正直後味悪いミヤンマーの最後となりましたが、ミヤンマーの医師の現実を思い知らされました。
この日の朝にはミヤンマーで20年来頑張っている方にも会い、中国とのせめぎ合い等も聞きました。またミヤンマーで国境なき医師団的に農園まで開いている名知先生とも連絡とりました。村で医療をしています。皆がんばっています。現代版ビルマの竪琴みたいです。これもミヤンマー人の良さかがそうさせているんでしょうか。日本で日常臨床だけしていたら味わえないような臨場感でした。名知先生には 帰国後東京でお会いし、継続的なサポータになりました。毎月5000円ですが、寄付しています。
写真は通訳として同行してくれた女性陣 綺麗な方でした
ミヤンマーは私が思っている以上にいい国でした。驚きました。感謝です。