日本医学会総会 part2:先制医療

2015-04-13 16.55.42
2015-04-13 16.56.06

先制医療 恥ずかしながら初めて聞いた言葉です。3年前から日本でも言われ始めた言葉で アメリカではプリエンプティブ・メディスンと言います。先制攻撃ですね。

 既存の未病予防は集団での予防医学、例えば”煙草を吸うと肺がんになる”ですね。先制医療は個人に対しての予防医学です。個人の遺伝的な特徴や個人の過去の環境を考慮して個人個人にオーダーメイド的に予防することです。現在注目されているのはアルツハイマー病(認知症)です。遺伝素因も解明されてきて、また環境素因である糖尿病の発症、運動不足、教育不足が認知症を増やすことがわかってきました。ですから遺伝素因(バイオマーカー)と環境素因からアルツハイマーになりやすい個人の対象が限定され、その個人を予防していくのが先制医療だそうです。もう一つ先にだした煙草の例でいうと”煙草を吸い続ければあなたは60%の確率で心筋梗塞になります”と診断するわけです。

これは個人の問題ではありますが、社会のコンセンサスをどうやって作るかが大きな課題だそうです。
 ”俺はどうなってもいいから煙草も酒もやめない”と言う方が多いです。今なら病気になってから医療機関、もしくは介護施設が面倒みてくれると甘えていますが、これからの医療情勢は厳しくなります。これまでは受け身の医療で”病気になったらみてもらえばいい”だったのが、これからは積極的に自分で”病気はならないようにするもの、健康は自分で作るもの”という時代が来たということです。

 展示会のところで携帯電話のブースがあり、モバイルでのカルテ情報開示の話がありました。私のゴールである”世界の日本人を助けたい”との思いからくる、携帯での外来診療の現実化が見えてきました。今年か来年には現実化させます。ここでも先制医療です。集団ではなく、個人へのアプローチ、個人個人の食生活・運動・マインドを管理していく私の夢と先制医療が結びつきました。

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