緑医学研究会 2016.3.30 過活動膀胱

毎月の緑区医師会の定例勉強会です。
3月の話題は過活動膀胱で 演者は名市大泌尿器科の佐々木先生です。演者の佐々木先生の弟さんが私の先輩です。私の研修医時代、旭労災病院で何もできない私を指導してくれた超恩人です。最初から親近感わきました。

過活動膀胱は「急に我慢できないような尿意が起こる」「トイレが近い」「急にトイレに行きたくなり、我慢ができず尿が漏れてしまうことがある」などの症状を示す病気です。

よく夜間頻尿とか話題にでるのですが、尿に行った回数よりも本人が困っているかの問題だと言われておりました。新しい薬を系統的に説明され、とてもわかりやすい講義でした。過活動膀胱、いわゆる頻尿と言い切っていいいと思います。頻尿といえば男性ではまずは前立腺肥大です。これには薬が昔からあり、使われています。使用法は確立されています。女性には勿論前立腺肥大の薬は使えません。当たり前ですが前立腺は男性にしかないですから。
最近過活動膀胱の薬が話題になっております。この薬は一言でいえば膀胱の容量を増やすわけです。その方法として二つあり、薬がそれぞれあるわけです。ですが、女性の場合は頻尿に関してはまずは膀胱訓練(尿を我慢すること)です。尿を我慢すると膀胱炎になるというのは迷信で、膀胱炎になっている場合は駄目ですが、膀胱炎でない状態なら膀胱訓練は問題なしとのことでした。次には尿失禁予防のためにも骨盤底筋体操が必要とのことでした。ただこれらは予防的な要素が強いため、症状がつよければ薬となってしまいます。頻尿で困ったらかかりつけ医にということでした。

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