肥満を放置した際の弊害

肥満を放置すると、様々な弊害が起こる可能性があります。以下では、肥満に伴って起こり得る疾患や障害について詳しく見ていきます。

  1. 関節痛や腰痛

肥満の人は、体重が増えることで関節にかかる負担が増え、関節痛や腰痛が起こりやすくなります。特に、膝関節に負担がかかるため、肥満の人は膝関節痛を発症するリスクが高くなります。また、腰痛も肥満が原因の一つとなっています。

  1. 心臓病や脳卒中

肥満は、心臓病や脳卒中のリスクを高める要因となっています。肥満の人は、高血圧や高コレステロール血症、糖尿病などの生活習慣病を発症する可能性が高く、これらの病気が心臓病や脳卒中を引き起こすことがあります。特に、腹周りの脂肪が多い人は、心臓病や脳卒中のリスクが高くなると言われています。

  1. 妊娠の合併症

肥満の女性は、妊娠中に合併症を引き起こすリスクが高くなります。例えば、高血圧症候群や糖尿病などの合併症が起こることがあり、胎児にも悪影響を与える可能性があります。また、出産時の合併症や帝王切開のリスクも高くなるとされています。

  1. ホルモンの異常

肥満の人は、ホルモンのバランスが崩れることがあります。例えば、女性ホルモンの分泌が低下し、月経異常や不妊症を引き起こすことがあります。また、男性ホルモンの分泌が増え、男性型脱毛症や性機能障害などが起こることがあります。

  1. 睡眠時無呼吸症候群

肥満の人は、睡眠時無呼吸症候群を発症するリスクが高くなります。これは、脂肪が喉や気道を圧迫し、呼吸が止まる状態が繰り返されるためです。睡眠時無呼吸症候群は、睡眠の質を低下させ、日中の眠気や疲れを引き起こすことがあります。

  1. 整形疾患

肥満の人は、整形疾患を発症するリスクも高くなります。例えば、足の裏にある脂肪パッドが厚くなり、足底筋膜炎を引き起こすことがあります。また、膝関節や足関節の変形や、腱鞘炎、肩関節周囲炎なども起こりやすいとされています。

  1. 腎疾患

肥満の人は、腎疾患を発症するリスクが高くなります。肥満が原因で高血圧や糖尿病を発症すると、腎臓に負担がかかり、腎疾患を引き起こすことがあります。

肥満には、これらの弊害が潜んでいることがあるため、定期的な健康診断や体重管理が重要です。また、健康的な食生活や適度な運動などを取り入れ、肥満を改善することが必要です。健康な体を維持するためにも、肥満を放置せず、適切な対策を講じることが大切です。

このような隠れた疾患がないかも検査でみておくことをおすすめいたします。